本システムの運用においては医療機関の協力と利活用者への継続したサービス提供が不可欠で、１年を通じたスケジュールの中で、改修要件のリリース時期を確実に守れるベンダーが求められていました。
また、公的機関としての立場や次年度の保守業者への円滑な引継ぎを目的として、各開発工程で必要となるドキュメントの整備についても厳密なレビューが実施されるため、全ての工程で緻密なスケジューリングが求められました。

システム開発よりも先に、一番最初に業務の理解が求められる為、お客様との綿密なコミュニケーションが必須でした。月次の定例会、週次の打ち合わせ等を綿密に設定しました。幅広い業務の理解の為にメンバー全員がそれぞれ分担してトップダウン（既存設計書の理解）とボトムアップ（既存ソースの解析）のアプローチで各々が理解を深めました。
また、スケジュールを守る為にタスクを細分化して遅延をなるべく早く検知できるようにし、チームで早急にフォローできる体制を組みました。
結果として、年間で予定していたリリース時期を遵守、お客様においても通年で安定した運用を実現できました。